こちらの作品は昔、ホビージャパン誌にて作例として制作した
ディオラマ作品ですねぇ。。。
戦地で親族、恋人、友人からの手紙を待ちわびる兵士達の
日常の一コマを描いてみた作品です。
バイクで手紙を届けに来た時と言う訳です。
ガンプラと言うと、1/100、1/144とスケールが小さい為、
“人間ドラマ”と言うものを描き辛いのも事実です。
表情が見て取れませんからねぇ。。。
ですから、人に伝わり易い事柄を題材に選んでみました。
でも、モビルスーツと人のサイズの大きさの違いが
あまりにも大きい為、人とモビルスーツの絡みで
ドラマを描こうとすると非常に難しいです。
という事で、フィギュアを沢山配置する事で、
モビルスーツを主役とせず、人間を主役とする様に工夫してみました。
人が多く居る事で、1体だと小さいフィギュアですが、
人の目に付き易くなるワケです。
フィギュアを多く配置する際に、
“人の流れ”と言うものを持たせる事で、主だった主題の位置も
見て取れる様になると言うわけです。
その際に主題部分にアイキャッチの色を配しておく事で、
より解り易くなります。
この場合は郵便物ですからイメージ的には“赤”ですねぇ。。。
また、ディオラマ製作する上で気を付けなければいけないのは、
ディテールですねぇ。。。
人の絡みを想像できる様なディテール、スケール感。。。
結構、それが大変でもあるんですけどねぇ。。。
この場合は1/100ですから。。。
ちなみにコクピットも作り込んでいるんですが、写真に写らなかったです。。。
上の画像の橋などもプラ板にて自作してます。
こういった、ディテールの混んだ物もスケール感を演出する際に有効です。
人間と絡ませると言う事で言うと、
平面になりがちなディオラマには高低差を付けるというのも、
魅せるという部分で重要ではないかと思います。
目に見えて高低差が在ると言うのはインパクトとして重要だからです。
このディオラマ自体、大きさといってもそんなに大きなものではありません。
しかし、縦方向には割りと寸法を取るようにしています。
こうする事で、空間の大きさを凝縮して、
人の目線をなるべく狭い範囲に限定する事で、
全体像を緩慢な感じになる事を避けることが出来ます。
裏話になりますが。。。
ディオラマ製作という仕事の中では最短納期だったんです。。。
1ヶ月でこの規模のディオラマを製作したわけですが、
ぶっちゃけ相当大変でした。。。
作例一つ分位の製作量を誇るグフ1体を背景にして、
オマケにHOスケールのフィギュアを5、60体程を
腕まくりの改造やらディテール追加等して。。。
こんな目立たない所まで手を入れて。。。
まあ、遊び心は大事ですもんね♪
実は私のライフワークとして製作する物も
こんな雰囲気で作って行こうかと考えてます。。。