多くのドイツ軍戦車好きの憧れ、タイガーⅠ後期生産型っす。
使用キットはタミヤの1/48のキットです。
今回はキットに第505重戦車大隊の312号車のデカールが付属してますし、
ボックスアートにもなっているので、こちらの車両の再現を目指しました。
立体映えするカラーリングですしね♪
有名な車両なのに、車両の写真が少ないのが要因でカラーリング、
ディテール共に諸説がありまして。。。
で、折角模型ですので、諸説の中から模型映えするものを取り入れてます。
東欧の草原を駆けずり回る姿に思いを馳せながら。。。
今回のキットからシャシーがダイキャストではなくプラになってます。
これで、準簡単フィニッシュも可能かも?
で、作例製作時に、メーカーさんの方から初期ロットの製品不具合との事で
回収案内が発表されました。
もちろん、私の製作した物は初期ロット(テストショット)なので、
作例の改修箇所に不具合部分が含まれているかもしれませんが、
どうぞご了承ください。
![](http://modeling-class-bastard.jp/wp/wp-content/uploads/IMG_7392-225x300.jpg)
1/48というと、1/35よりディテールの省略が進んでます。
そういった所のディテールアップと、312号車っぽさを目指してますが。。。
写真が少ない、イラスト集によって解釈が若干違う。。。
まあ、最大公約数を取るとしましょう。(汗)
![](http://modeling-class-bastard.jp/wp/wp-content/uploads/IMG_8228-225x300.jpg)
主に改修点としては、手すり、フック等の再現は真鍮線にて再現、
溶接跡は伸ばしランナーを溶かして再現、
追加装備の丸太は第505重戦車大隊特有の装備で、
泥濘地にはまった時に使用するらしく、
こちらは本物の枯れ木の枝を加工して使ってます。
フェンダー等も分割して薄く削りこむと雰囲気が上がります。
グリルはアベールのエッチンググリルを使用しています。
![](http://modeling-class-bastard.jp/wp/wp-content/uploads/IMG_4360-225x300.jpg)
前照灯は本物は意図的に取ってあったかも知れないですが、あえてつけてあります。
エンジンスタータアダプターのモールドが初期型の物だったので、
後期型のディテールに作り直してます。
今回、特筆すべきは別売りのコーティングシートです。
後期生産型の一つのハードルとして、ツィメリットコーティングの再現にあります。
1/48ですから若干薄いようですので、1/35と比べ、貼り込みが大分楽になりました。
今回製作して判明した事がありまして。。。
瞬着との相性がいい、ペーパー掛けができるなどです。
従来のエポパテ、ポリパテによる再現に比べて格段に楽に再現できます。
私なりの貼り込み手順も下記で紹介しておきますので、ご参考までに。
![](http://modeling-class-bastard.jp/wp/wp-content/uploads/IMG_2842-225x300.jpg)
カラーリングですが、ここも諸説別れるところ。。。
2色迷彩だったのか、3色だったのか。。。
また砲身基部の車番マーキング部は本体のダークイエローか、
または黄色だったのか。。。砲身の色は。。。
![](http://modeling-class-bastard.jp/wp/wp-content/uploads/IMG_0078-225x300.jpg)
将来的に白黒写真から色を判別する技術が発達すると判明できるかもしれませんが、
今の時点では想像と研究に頼る以外ないので、
模型映えするようにカラーリングしてます。
真鍮線によるディテールアップが多いので、
マルチプライマーを吹いてからオキサイドレッドのサフを吹いてます。
その上からジャーマングレーを吹いて、シリコンバリアーを部分的に塗布、
ダークイエローを全体に吹いてレッドブラウンを0,2㎜ノズルのエアブラシで
迷彩パターンを吹きます。
キャタピラはEXシルバーを吹いてからシリコンバリアーを吹いて
ジャーマングレーを吹いてます。
その後、OVM、細かい塗り分け等を筆塗りにて施し、
油絵の具でウォッシング、チッピング、ピグメント等でお化粧してます。
ベースはホームセンター等で売ってる手ごろな大きさの無垢の木材を
表面処理してからオイルステンで着色してます。
地面は東欧の草原をイメージとして草を植えてます。
ドフィックスを盛り付けたところに硬化するまでに植えつけてます。
下草にはシーナリーパウダーやドライフラワーの屑を使用してます。
地面の着色にはアクリル塗料を使用してます。
今回はキットレビューということもあり、ベースにはネジ止めできるようにしました。
無垢の木材なので、電動ドリルで10mm穴を裏から開けて、
表から3mm穴を開けてます。
電動ドリル、めっちゃ便利っす♪
最近はホームセンターで2000円弱で売ってたりするのでお勧めっすよ♪
![](http://modeling-class-bastard.jp/wp/wp-content/uploads/IMG_5286-225x300.jpg)
改修点など
砲塔部
砲塔上面溶接ラインを伸ばしランナーを貼って流し込み接着剤で溶かして
ピンセットなどで押して溶接跡をつけてる。
予備キャタピラの接続ピンを0,3mm真鍮線で再現
予備キャタピラのステーの手すり?を0,3mm真鍮線で再現
装填手用、戦車長用ハッチ手すりを0,5mm真鍮線で再現
装填手用ハッチの鍵穴?追加
ゲペックカステンフックハンドルを0,3mm真鍮線で再現
ゲペックカステン溶着跡追加
ゲペックカステン底面をプラ板で塞ぐ
機関銃銃口を開口
ペリスコープが穴だけしか開いてなかったので、ペリスコープをプラ板で追加
ペリスコープカバー淵を削りこみ
脱出口ヒンジのディテール掘り込み
車体前面
前照灯配線を0,3mm真鍮線で追加
機関銃銃口開口
車体上面
左右ペリスコープ追加
OVMステーハンドルを0,3mm真鍮線で追加
ジャッキ台ハンドル、ステー追加、リベット追加
エンジングリル追加アベールのタイガーⅠグリルセット品番48A01
消火器ステー追加
メンテナンスハッチヒンジディテール追加
メンテナンスハッチ手すりを0,5mm真鍮線で追加
車体側面
フェンダーを分割して曲げ加工&薄く削りこみ
フェンダーネジ止め基部を追加
丸太を枯れ木の枝を加工して追加
![](http://modeling-class-bastard.jp/wp/wp-content/uploads/IMG_4203-300x225.jpg)
車体後部
排気口カバー支柱を0,5mm真鍮線に変更
車体下部牽引フック用ボルト追加
バケツを追加
エンジンスタータアダプターのディテール変更
コーティングシート貼り込み手順
1.シートから切り出す“小さい穴は後でピンバイスで開けるのでそのままで”
切り取りラインに沿って切り出す
2.気泡が入らないように慎重に貼る
必要なら少し伸ばしながら貼る
開口部や切り欠きが若干合わないようならここでトリミングする
3.コーティングパターンにそって一齣づつピンセットなどでしごきながら密着させる
これによってコーティングパターンの高低差がしっかり付く
気泡が入ってしまったらカッターで切り込みを入れて空気を抜いてやる
曲げた所の面積が狭すぎて浮いてしまったり、密着しない所は
瞬着を流し込み密着させる
4.シートのはみ出しなどをトリミングする
5.シートの際や合わせ目は瞬着を流し込み必要ならペーパーがけをする
防盾の所は合わせ目や際が目立つ部分なのでしっかり処理をする
その後、小さい穴はピンバイスで穴を開ける
6.後から付けるパーツ等がある場合はこの時点で付ける
シートの上からでも瞬着でしっかり接着できる
この時点で必要な時はトリミングしておく
7.サフを吹いてみて、見苦しい部分などがあるようなら
カッターで切り欠いてしまってコーティングの剥がれた所とするほうが健康的
塗装について
基本的にはガイアカラーです
本体色:204ダークイエロー2+EXホワイト少量
迷彩色:203レッドブラウン+EXホワイト少量
下色及び砲身ベース色、キャタピラ:221ジャーマングレー
下色キャタピラ用:EXシルバー
OVMなど:グラファイトブラック
木部:下色204ダークイエロー、ニス色046クリアーブラウン+006フラットベース
砲身黄色部:025橙黄色
砲身:ベース色211ジャーマングレー、迷彩色201ダークイエロー1の薄吹き
迷彩は0,2mmで極低圧のエアーで細吹きにするのがコツです。
ちなみに、本テキストは電撃ホビーマガジン掲載の作例文を
部分的に加筆した物を掲載しています。
プラモデルの完成品等の製作代行など承りますので
お気軽にお問い合わせください。
また、ギャラリーに掲載している作品は
物によっては販売出来ますので、
お気軽にお問い合わせください。